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お知らせ

【獣医師コラム】冬は注意!犬と猫の血尿



こんにちは!

世田谷サクラ動物病院です。

 

今回は冬場に多くなるわんちゃんとねこちゃんの血尿の話です。

 

そもそも血尿とはおしっこに血液の細胞である赤血球やその成分であるヘモグロビンが入ってしまうことで、その量が多い場合には見た目にも赤い色の尿になります。


【原因】

血尿がでる原因としては、おしっこが産生されて対外へ出ていく経路である腎臓、尿管、膀胱、尿道などが何等かの原因で傷ついたりすることや、ネギ中毒など赤血球の成分が壊れる中毒、赤血球に原虫という寄生虫が寄生する事、ストレスによるもの、子宮や膣からの出血、腫瘍、など数多くの原因があります。

 

その中で、わんちゃんねこちゃんで多くみられる血尿の原因としては、細菌感染による膀胱炎や、体質により膀胱などに結晶や結石ができてしまう尿石症による膀胱炎などがあります。


特に冬場はネコちゃんは寒さなどによって水を飲む機会が少なくなり、尿の成分が濃くなり尿石症や細菌感染などによる膀胱炎が多く発生する季節です。

 

【診断】

尿検査を実施します。必要に応じて超音波検査などで腎臓や膀胱などの泌尿器や生殖器を確認します。

 

【治療と予防】

血尿の原因に対応した治療をします。細菌性の膀胱炎の場合は、抗生剤や止血剤の投与を行います。尿石症の場合はそれに加えて、尿石ができないような療法食への食事変更や尿石症用のサプリメントの投与などを行います。


定期的に尿検査などを実施して、早期発見をするとともに、ねこゃんの場合は水を飲みやすくするために複数個所に飲み水を置くなど水分を多く摂取できるために工夫が必要です。

 

尿の色が濃かったり、トイレに頻繁にいく、尿が出にくいなどの症状がある場合は早めに

動物病院にご相談ください。

 


世田谷サクラ動物病院



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